「泳がせサビキ?用の無限仕掛治具の依頼がありました。」
▼まずは「泳がせサビキ用」の依頼者さんです。

▼泳がせサビキとは?

まずは船からアジ(餌)をサビキで掛けて、そのままアジの群れの下に落とし込んで大物を釣るんだとか。
豪快なサビキ釣りですね。(^^)
「装置全体」
▼泳がせサビキ用の装置全体

装置全体写真です。比較すると一目瞭然なのですが、大きくて頑丈です。
キス用が440mmに対して泳がせサビキ用は620mmあります。部材も何もかも一回り大きく、主要部材の強度は数倍あります。
「主な改造箇所」
▼全ての部材を強度アップしました。

全ての部材を変更し強度アップしました。ノズルは極太肉厚パイプで包みました。ロッドも極太仕様です。アルミガイドレールも一回り大型です。
▼Uターンロッドの2本立て

Uターンロッドの2本立てています。枝針間隔が半端なく長い仕掛けに対して、この2本のロッド間をラインを往復させることで達成しました。
▼ノズルを極太肉厚パイプで包んでいます。

ノズルを極太肉厚パイプで包んでいます。さらにノズル先端は二段絞りにする事により従来仕掛寸法精度を両立しています。
最後の締め込みで先端ノズルの左右いずれかに引いて絞っていけば均一な枝針間隔になります。
最後の締め込みで先端ノズルの左右いずれかに引いて絞っていけば均一な枝針間隔になります。
▼モトス掛けも改造しました。

極太い幹糸を容易に挟めるようにモトス掛けも変更しないと使えませんでした。改良した結果しっかりと保持できました。
▼アルミレールも一回りサイズアップ

ベースとなるアルミレールも一回りサイズアップして連結部もしっかり固めました。最高レベルに頑丈です。
▼フックスタンドもネオジム磁石方式に改良

フックスタンドも二段継で長いハリスの仕掛けに対応しています。 またキス針と違って針も大きいので写真のようにネオジム磁石にて針をセットしやすくしています。
「各部写真あれこれ」
▼Uターンロッド拡大写真

極太です。でもこのくらいの強度が必要でした。これが2本装着されています。
▼Uターンロッドの根元固定ネジ

Uターンロッドの根元固定ネジです。緩めてアルミスライドレールの所定の位置に移動して固定します。
ここは力が掛かる部分ですので、しっかりと締めてください。
▼本体土台(アルミレール)のT字構造

本体土台(アルミレール)のT字構造です。キス用より一回り大きいです。必要十分な強度があります。
▼ハリス長さを測るハリスゲージ

ハリス長さを測るハリスゲージです。これが2本装着されています。
キス用はカッター装置が付いていますが、サビキ用はハリスが太すぎるので測るだけです。
▼装置の左斜めからの写真です。

装置の左斜めからの写真です。左から「カウンター」、「フックスタンド」、90度曲がったところに「ノズル」、奥に「Uターンロッド」が2本見えます。
2本のUターンロッドの根元に付いている2本の棒はハリス長さを測るスライドゲージです。一番右下に見えるのが「モトス掛け」です。
▼カウンターの拡大写真

カウンターの拡大写真です。ダイソーのカウンターです。これで十分です。
万が一壊れたらダイソーに売っていますので交換お願いいたします。強力な両面テープで付けているだけです。
▼アルミレールとUターンロッド、ハリス長さゲージ

「Uターンロッド」と「ハリス長さゲージ」は根元のネジを緩めるとアルミレール上を自由に移動できます。
枝針間隔は「Uターンロッド」の位置で決まります。ハリスカット長さは「ハリス長さゲージ」で測ってカットします。
▼撮影の邪魔(クロエ)

クロエ君、撮影の邪魔だから、そろそろ場所移動してくれないかな。
▼装置本体正面からの写真

装置本体正面からの写真です。
「ユーザーからの情報あれこれ」
▼依頼者さんに仕掛完成写真を頂きました。

依頼者からのサビキ仕掛完成写真を頂きました。
▼依頼者さんからのの釣果写真(その1)

依頼者さんからの釣果写真(その1)です。なんとカンパチ54kgです。すごかですね。ビックリです。
これは泳がせサビキではなく、サビキでサバなどの餌を釣ってから、別仕掛で釣ったのだそうです。
キス釣り用に作った無限仕掛自作ツールがこんな大物釣りに使われるなんて、なんとも不思議な気分です。
キス釣り用に作った無限仕掛自作ツールがこんな大物釣りに使われるなんて、なんとも不思議な気分です。
▼依頼者さんからの釣果写真(その2)

依頼者さんからの釣果写真(その2)です。なんとカンパチ32kgです。
美味しそうですね。羨ましいですね。
やっぱりサビキは重要らしいです。餌の魚が釣れないと、釣りにならない釣り方ですもんね。
「泳がせ釣り」って何だろう?と思って聞いているとなんとも巨大な仕掛けです。要求事項はなんと、エダス4~10号(太すぎでしょ~)、幹糸6~14号(漁師結びできるんでしょか?)、エダス間隔30~150cm(150cm?うわ~) (兵庫県のこの方からの依頼です)
※このクエは泳がせサビキではなく、サビキで釣った餌を別仕掛けで釣ったのだそうです。