001
開拓開始です。まずはキスを知ることから始めることに!

002
とりあえず、いろんな道具で捌いてみるだけ!それを繰り返すだけの基礎テスト!

003
二枚刃の構想スタートです。すーっと二枚に裂いてから何かをしたら?みたいな実験道具です。アルミを尖らせているだけで鋭い刃先は不要と考えてました。

004
アルミの刃先はこんな感じです。切り裂きながら開いていくみたいな構想です。

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同じく刃先形状の写真ですが、テスト結果はキスの皮がアルミの刃で簡単に切れるはずもなくテストにすらならないというお粗末な結果に!!

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同時期に作ってみたアルミ製の試作品!(当然お粗末な結果に)

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やはり皮を切るためには切れる刃は必須となってダイソーから刃を買ってきて、あれこれテストすることに!

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とりあえず、誰もが思いつく二枚刃の基礎テストを現実的に具現化してみるという実験開始です。

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この最初から穴が空いている包丁を選んで二枚刃を試作!

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こんな感じに!

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二枚刃の隙間はこんな感じに!

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【テスト結果】
二枚刃の間に身が溜まっていって刃の隙間が広げられると同時に抵抗が大きくなって使えないことが判明!刃幅が広すぎることが敗因と仮定!
二枚刃の間に身が溜まっていって刃の隙間が広げられると同時に抵抗が大きくなって使えないことが判明!刃幅が広すぎることが敗因と仮定!

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そこで、刃幅を狭くすると同時に刃と刃を平行ではなく「ハの字」にして身が隙間に溜まらないように改良!

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刃と刃を平行ではなく「ハの字」にするためにテーパーワッシャーで仮作成!

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【テスト結果】
随分と改善されたが「ハの字」にする角度は最適な角度にしないと二枚の刃が狭まったり拡がったりすることが判明!
随分と改善されたが「ハの字」にする角度は最適な角度にしないと二枚の刃が狭まったり拡がったりすることが判明!

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一旦、刃幅を戻して、「ハの字」にする角度を可変して実験できるように再試作して様々な角度で実捌きテスト!

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繰り返しテスト!

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関係してくる要素が多すぎて最適構造が見つけにくい。「刃の厚み」、「刃幅」、「ハの字角度」、「隙間角度」、「キスの大小」などなど。全部が影響してくるので特定しにくい。

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特に、このように刃幅があると各要素からの影響を受けやすい!

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ちょっと、コレはかなりの基礎テストをしないと見つけられないかも!

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いろんな形状に可変できるように数種類試作してみた!

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こんな風に刃と刃の位置関係をいろいろ試せる試作品で情報収集することに!

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何か見つかるはず!

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きっと、何か見つかるはず!

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ネジを調整したら角度も変わります。。

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いろいろな情報を集約するとこんな形状になってきました。ピストルみたいな!
刃幅は13mm程度で、刃と刃は「ハの字」で隙間は3mm程度。特に取手位置が大事で取手と刃のオフセット量は使い易さに影響が大きいことが判明!
刃幅は13mm程度で、刃と刃は「ハの字」で隙間は3mm程度。特に取手位置が大事で取手と刃のオフセット量は使い易さに影響が大きいことが判明!

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持ち方はこんな感じ。。親指と人差し指で刃と刃の隙間を調整できるように改良したのでキスの大小に対応可能に!

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刃と刃の「ハの字」はこんな感じで、上側の左右のネジ部を親指と人差し指で挟むと刃と刃の隙間を調整できる仕組み!

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いろいろ試作してテストを繰り返して段々と仕組みが固まってきた?

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いろんなの作ったなあ!

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いろんなの作ったなあ!

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いろんなの作ったなあ!

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いろんなの作ったなあ!

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いろんなの作ったなあ!

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いろんなの作ったなあ!

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いろんなの作ったなあ!

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いろんなの作ったなあ!

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この段階で一旦はそこそこ効率的に捌けることも分かった!

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頭も落とさず内蔵の腹膜も破かないので、まな板を全く汚さずに、水を流すことなく捌き続けることが出来ます。「キス無水捌き」と命名!

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うまく出来たときは腹骨も骨側に残り、背ビレ、腹ヒレ、尾ビレも完全に骨側に残るため、そのまま刺身にすることが可能。。意外と効率的!

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丁寧に捌くので時間が掛かりそうに思えるけど、1工程で終わるので意外と時間は掛かっていない。「キス無水捌き」面白い捌き方です。

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この段階で刃物メーカー各社から見積をとりました。。高いっ!高すぎです!想定単価で刃部を作れない?1枚の刃だけで5千円以上?2枚あるから1万円?無理~。
(長い間、試作を繰り返したけど、なんとここまできて根本的に具現化不可能に?)
(長い間、試作を繰り返したけど、なんとここまできて根本的に具現化不可能に?)

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二枚刃の捌き治具は完全に具現化不能になりました。ですが幸運にも開拓過程で見つかった「キス無水捌き」があったのでこれを一枚刃で活用できるナイフを作れないか?ってことに!

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「キス無水捌き」は骨を切らずに捌いていくのでナイフは軽ければ軽いほど骨に当たったのを感じるので細長く軽量にしました。しかも突き刺す工程があるので細長いのは使い易すさに直結です。

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スタートは、「キス無水捌き」のための極細キス捌き専用ナイフでしたが、なんとピンキスを普通に捌くには適していることが判明!なんとなく極細ナイフは面白いものが出来るのではと直感的に感じてます。現在、開拓続行中です!きっと面白いものになると思います。
