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最初は、包丁で皮剥ぎする感じで、角度が固定できるものからテストしました。。
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これもそうです。刃の角度安定装置。面白くもなんともありませんが、まあまあ使えますが面白くとも何ともないです。。
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包丁の背中を使って皮剥ぎする方法があります。身に対して直角に当てていきます。それに鋭い刃を付けたらどうなるかの実験をしました。結果は使い物になりません!
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ウロコ取り開拓の経験値を活かして身を起こしていく基礎テストをしてみました。使い物になりません。
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スライサーのような感じで滑らせてみる思想を試してみました。これもそこそこ良いのですが、包丁で軸連した方がいいかも?ってくらいです。
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基本的に、この頃はまな板の上にキスを置いて皮剥ぎする設計思想になります。
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鋭い刃先では、どうなるのか観察しました。良い時もあれば悪い時もあり安定しません。刃先が鋭すぎて剥がすべきでないところを切ってしまうようです。皮剥ぎもウロコ取りと同じことが起こるんだと理解しました。
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とりあえず試作記念に写真撮影!!
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もう一枚!!!!!
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まな板と一体の器具にすることで精度が上がるので結果が変わってくるのでは?・・という疑問に答えを出すための次の試作です。
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これだと、キスのシッポを横から滑り込ませることが出来ます。
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刃を片持ちで支えると、薄い刃では曲がってしまい隙間精度が出ないので刃厚2mmなどで作り直しに!!
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まったく曲がりません。使ってみましたが効果はみられるものの、包丁と同様に失敗することも多いです。しかも、そんなに楽しい気持ちになりません。
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これはこれで直感的な機能で、わかりやすいです。でも感動がないので多少良くても採用する気になれません。
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これは別なまな板にスライドさせて使う構想です。なかなか面白いものに出会いません。このままサプライズに出会うまでいろいろ試作していきましょう。。
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ココで、ウロコ取りの経験値から鋭くない刃、尖っていない刃、についての試作経験値を増やすことにしました。第1号はアクリルの刃です。。
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同様にスライドプレートを接着して安定させます。テストすると何か想像と違う感じに!もしやサプライズ?
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前回のテスト結果から、なんとなくウロコ取りと同じことが起きていると感じたため、ウロコ取りと同じ設計思想で皮を剥いでみることに!(結果良好)
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ここで完全に樹脂刃に移行する前に、その判断に間違いないかどうかの追加テストを実施。金属刃を追加してみました。
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横から見るとこんな感じですが、やっぱり間違いありません。鋭い刃は安定性能が出ないです。。
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樹脂刃の基礎テストを始めることになりました。これはカンナのように上刃を移動できます。位置を可変して効果を観察し多くの情報入手でした。(祝)
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横からの断面はこんな感じです。
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まさか?・・と超シンプルなスリット形状で基礎テスト!結果はまったくダメです。何故か安心しました。シンプルすぎて好きになれないです。
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まだ、しつこく金属刃がダメなことを立証して方針が間違いないことを確かめています。基本方針を間違うと数年が無駄になるので慎重です!
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いろいろ試作して基礎テストしましたが基本方針はどうやら確定のようです。
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それでは基本方針の範囲内で各基準寸法探しに移行します。これは開口角120度、スリット幅1.6mmです。。
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開口角120度、スリット幅0.7mmです。ピンキスを対象にテストしました。
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試作治具が不完全で仕上がりが汚いです。まずは試作用の生産治具を作らないとテストが不正確になるのかもですね。
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かなりの数を試作して、多くの経験値を入手することが出来ました。
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断面はこんな感じです。全部、刃先形状が違います。それぞれのテスト結果から最適刃先形状を割り出します。いつもこの段階の開拓作業が大変です。
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一つ解決できない問題があります。途中で皮が切れて失敗することがあり、それを改善できないのです。なので引き切りが出来るように刃長さを長くしてみました。
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断面はこんな感じです。引き切りは可能になりましたが効果なしです。
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左右の刃を段違いにもしてみましたが改善できずです。
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スリットを湾曲させてみました。シールを剥がす時に端部が千切れないように剥がしますよね。あれが出来る形状として湾曲させてみました。
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横から見たらこんな感じです。加工はまだ汚いのですが、途中で皮が千切れることを回避できるようになりました。これで大枠の課題は全てクリアーです。しかも皮剥ぎが楽しくなる感じです。皮剥ぎシステムの確定です。
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加工が綺麗になって正確に結果が出るようになってきました。湾曲半径やスリット幅を可変して最適形状を見つけていきます。
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引き切りは全く意味がないことが分かってきたので全体形状をスマートに細くしてみました。
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さらにいろんなテストを繰り返していきます。
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極端に湾曲半径が小さいものでピンキスへの対応力をてすとしました。
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綺麗に試作できました。最終的な寸法値を集約するための情報を集めていきます。
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面白い形してます。でも、この小さすぎる湾曲スリット半径は性能的にはピンキスであっても効果なし判定という結果に!
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試作記念に断面アップ写真!
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ようやく基準寸法値も集約されて、こんなピンキスから普通のキスサイズまで、全サイズの皮剥ぎ可能に!
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キスのシッポを引っ張る器具もいろいろ試していきました。
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この骨抜きで確定です。他より圧倒的な性能です。
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最終選考段階です。多くのキスで繰り返し最終確認をしていきます。
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基準寸法値確定です。上の器具の左側が優勝です。開拓完了です。
048(完成品)
完成形状です。力が入る形状に拘りました。手が大きい人、手が小さい人。いろんなことを考えていたら、この形になりました。
049(完成品)
サイズは小さめの縦100mmで横幅は60mmです。
050(完成品)
斜め上からの写真です。
051(完成品)
全体の斜視写真です。
052(完成品)
横から刃部を写真に撮りました。
053(完成品)
さらに横から刃部を写真に撮りました。
054(完成品)
刃部を立体的に映るように撮影してみました!
055(完成品)
刃部の拡大を立体的に映るように撮影してみました!
056(完成品)
さらに刃部の拡大を撮影してみました!
このように表裏対称な形状なため右利きでも左利きでも問題なく使えます。
057(完成品)
持ち手の指先を入れるためのホールです。
058(完成品)
dompotimeの刻印もしました。
059(完成品)
横幅いっぱいにdompotime刻印です。
060(完成品)
手との比較サイズ感は、こんな感じです。
061(完成品)
ようやく完成形です。(10年掛かりました)
062(完成品)
開拓番号010、やっと開拓完了です。