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開拓開始です。まずは学術書や拡大写真で鱗を知ることから始めます!

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いつものようにトーナメンター知久馬さんがテスト用キスを頻繁に運び込んでくれます。とりあえず、いろんな道具で捌いて、それを繰り返すだけからスタートです!

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第1号のテスト用器具は皿ネジが2本あるだけ!これで鱗が剥がれていく様子を観察です。

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なんとなく鱗を起こしていくイメージで作った試作品でしたが、何の収穫もなく、驚くべき発見もなし!!。

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基礎テストはお金を掛けずダイソーで買ってきたものでテストです。なんとなくキスの体面の曲面に合わせたらどうなるのかな?・・・と。結果は、まあ平らなものより良いかもだけどくらいの結果に!剥がれずに残ってしまうウロコ多数で何度も擦らないと取れません!!

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今度は曲面の刃を複数枚並べてみました。特に期待はしてなかったのですが、やはり何も驚くべき結果は起こらずでしたが、このまま期待が薄いものも含めて経験値を増やしていきます。(頭で考えて却下しないことにしています!)

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この輪で引っ掛けることで、キスの大小に関係なく、どんな曲面半径でもウロコ取りがフィットすれば?という仮定での試作品です。結果はあまり取れないことと、隅ずみのウロコがとれない?

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1回の試作で結論を出すと、判断を間違うことがあるので、違う形状でも再テストしていきます!

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さらに違う形状で輪を形成し試作とテストを繰り返します。その他、いくつかやってみましたが、驚くべきサプライズは起きなかったので、この段階で輪っか構想は一旦は却下で取り扱うことに!!

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次に、やっぱりキスの曲面に合わせた構想で基本テスト開始です!!

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刃を前から見ると、こんな感じに!

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こちらは中央が凹んでいる刃です。テスト結果は負荷が掛かるので力一杯で作業って感じです!尻尾のところは刃が届かず使えない感じでした!

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今度は刃の中央が尖っている試作品です。テストして見ましたが上の試作品に比べると負荷が軽くなりました。でも刃先の曲面がジャストフィットすることはなくキスのサイズによっては全く使えない感じ!

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ウロコ取りは刃先が鈍い包丁の方が作業しやすいと聞いたことがあります。それならば樹脂製でも良いのかな?という実験です!既製品でもゴム製のウロコ取りがありましたし!

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かなり、いろんな基礎テストをしましたが、魚体の曲面に合わせて刃先も曲面にする方針だけは採用になりました。次の開拓工程は、刃先湾曲形状での経験値を増やしていく作業に移行です。第1号はチェーンを削って刃先を作ってみました。

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次はアルミ角棒を曲げて湾曲刃先を形成してみました。回数を重ねるごとに経験値が増えていきます。取手はあるオモリを開拓するときに沢山の廃材がでた炭酸ガスボンベを流用。。

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スプーンで代用できるのでは?と思って早速試作しました。結果は今までで一番良いものの、日によって良かったり悪かったりキスの状態によって性能が安定しません。性能は悪くないのにストレスになることが判明しました。

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今度は、スプーンで繰り返し基礎テストを開始しました。頭で判断せず、ダメだろうと思う形状でもワザワザ試作して予想通りにダメなのかを試していきます。

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最終的な確定版と比べると性能低いのですが当時は良い感じでした。刃先で取り残した鱗を後方の凸凹で漏れなく取っていく思想です。

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コレもたくさんのテストしました。この時に一つ目の驚くべきサプライズがありました。後方で身を押さえるものがあるとキスが安定して押さえられます。最終確定版にも採用されています。

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次は三枚刃です。これも面白い傾向があって、経験値として蓄積されていきました。なめらかに鱗をとることが出来ますが、やはりキスの状態によっては安定して取れませんでした。

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これも、いろんな重ね方の三枚刃を試しました。とにかく経験値を増やしていって最後に集約して形状を確定する予定です。

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二枚刃、三枚刃の試作からの情報は多かったので多くのテストをしました。いくつかの驚くべき発見と出会いました!

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上記の後方凸凹(019~020)と三枚刃(021~023)での後方押さえ機能は、最終版では後方の絞り込み形状によりキスがまな板から跳ねないように押さえつける機能として採用されています!(大きな効果があります)

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このころは、まだまだ金属刃が最適という設計思想で開拓が進行しています。カミソリのような鋭利な刃先を取り付けるための試作治具の作成が始まりました。電極の銅に穴を開けています。

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スプーンにカミソリのような薄い刃をスポット溶接するための湾曲した電極を作成しました。

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さらに電極を固定するネジも銅で作りました。銅を加工したのは初体験です。

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スプーンにカミソリ刃を当てて、三カ所を同時にスポット溶接してやろうという作戦です。

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三カ所の同時溶接では電力が不足することが分かったので極太ケーブルを作って電力損失を軽減しました。(太い電線はかなり高価でした)

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スプーンに刃を取り付けるためのスポット溶接の完成です♪ これでバンバン試作して驚くべきサプライズに出会えるのではとワクワクです。

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やりました。スプーンにカミソリをスポット溶接しました!

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こんな感じです!

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たくさん試作して、たくさんテストしました!結果は気持ちよく取れる時と、全く取れない時があって不安定な性能結果に!どうやら鋭い刃先は本来剥ぐべき位置でない場所を切ってしまって逆効果であるという逆のサプライズ情報。

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いろんなの作ってきました!ですが、ここで経験値を活かして大きく方向転換です。鋭利な金属系刃先を止めて樹脂刃に方向転換です。

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樹脂での第1号試作です!

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金属製で作ってきたのを眺めながら、樹脂刃が可能ならばCNCフライスで自在な形状にできると気付いてしまいました。かなり多くの金属製での試作をしてきましたが金属製での開拓はここで終了です。今までの金属製で得れた経験値を樹脂製で刃先に反映してのテストに完全移行です。

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今までの全ての経験値を樹脂での刃先形状に反映させます!

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すべての経験値を投入して具現化とテストを繰り返します!もうこの時点でかなりの性能を確保しましたが、やればやるほど性能が上がるので、上げ止まりになるまで試作作業が続きます。

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「思えば遠くに来たもんだ♪」の名曲が聞こえそうです!

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マジックにテスト結果が書かれているのを見ると、テスト結果を反映して、次の一個、次の一個と、繰り返してきて最終的には膨大なテスト量となってたんだなと振り返ります。

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振り返ると懐かしいです。毎回、新鮮な発見が!!!

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笑えます。右上の★マークは成功したマークです。

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最終テスト良好!全てのキスの状態で安定して使えます。刃先形状の確定です!

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最高に気持ち良く取れる時は、取れた鱗はこんな塊になります。

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取手部分も、手に力が入って疲れないように木丸棒を加工することで確定です。。

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刻印されて綺麗に仕上がりました。これに食品用のオイルステインを塗布します。

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完成です。(刃先側アップ)

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開拓完了です。(祝)
