ロータリー天秤
    mini dompo

    <製作開始番号>

    004

    逆走エギ

    (開拓報告書)

    販売していません

    ●海に向かって逆走するエギがあったらどうなる?

    従来のエギはイカの横をむなしく通過してしまいます。イカの横で繰り返しアピール出来るエギがあれば?
    ・・・・・果たして、その効果は?


    ●なんとイカは戻ってくる獲物に驚いて逃げる?

    結果は目的そのものに大きな問題がありました。 イカは逃げる獲物には追いかけたくなるのですが、突然戻ってくると逆にビックリして逃げるようなのです。 つまり目的は達成しましたが、目的そのものがダメだったという結論に・・・。でもキチンとイカが釣れる事もあります。


    ●サプライズは偶然に!

    そんな失敗作ですが「ものつくり」としては面白い開発でした。 大失敗であるにも拘わらず気に入ってます。dompotimeはこれに懲りずに偶然のサプライズに期待して「ものつくり」を継続する事をここに誓います。(笑)

    逆走エギ


    本体材質 :アクリル

    パイプ内径:M(φ22mm)、L(Φ26mm)

    パイプ肉厚:t1.5mm

    SUS線 :0.8mm

    掛け針  :イカツールWIN-1

    あれこれ写真集(アルバム)

    ◆完成品の各部写真集(※ありません)

    ◆製作工程の写真集(※ありません)

    ◆はちゃめちゃ試行錯誤写真集(※ありません)

    ◆ユーザーフィードバック情報集(※ありません)

    「まずは逆走ムービーをご覧ください」

    まずは逆走ムービーをご覧ください。 これでイカが釣れるかどうかは別として「ものつくり」としては目標達成です。 エギが綺麗に沖に向かって泳いでいます。
    「逆走のしくみ!」

    逆走エギのしくみです。 基本は立体凧と同じ原理を利用しています。
    「海に向かって逆向きに泳ぐエギ作りに挑戦!」

    イカ釣り用のエギです。 エギを引いてきてイカに追い掛けさせて喰わせて釣るのですが、イカの横をすぐに通り過ぎてしまい喰いつくかどうか迷っているイカを素通りしてしまうこと多々あります。
    そこで、釣り糸を引くと上昇し、緩めると逆に沖に泳いでいくエギ。そんなエギがあったら、イカが迷っている間に通り過ぎることはなくそのうち喰いつくはず。そんな素人考えの興味に対して膨大な時間を注いで開発した逸品です。
    「これはイカに似せたデザインのルアー版です」

    イカそっくりにデザインしたルアー版です。

    では、以下、「逆走エギ」の試行錯誤してきた記録です。
    どうぞお楽しみください・・・・。
    「最初の最初」

    ○月△日 (夏も終わり頃、紙粘土から始まる。)
    【僕】うーーーん。餌木って反対方向に進めんやろか?
    【妻】また、いたらんこと考えんとよ。次はなんね?エギって何ね?
    【妻】・・・な事ばっかりしてから。あんたの部屋、変なものがいっぱいあるから友達が来たときには閉めとかないかんとよ。はずかしい。・・ったくう。
    <その時、作ったのが下の写真>
    【妻】なーんそれ? 餌木ってこれのことね?まさかあんた、また風呂場に浮かべる気やなかろーね。じぇったいダメやけんね。きたない。
    【僕】・・・・・・・・・。
    【僕】ぜんぜん飛ぶ感じがしないな。しかもこの餌木は釣れそうにない。この団子のような餌木を見つめて別なイメージを考えた。・・・そのうち寝た。
    「立体凧の「しくみ」は使えるのでは?」

    ○月△日(立体凧をヒントに空洞の餌木を考案)
    【僕】胴体の外に翼とか付けられんから立体凧のように空洞にしてはどうだろうか?
    <その時作ったのが下の写真>
    【僕】 うーん。やっぱりぜんぜん飛ぶ感じがしないな。しかも釣れそうにもない。
    【妻】 なーんソレ?今度は穴が空いとーと?。ずっと考えよるみたいやけど、そのあげく出来たのがコレね。・・・コーヒーでも飲む?
    【僕】 はい。お願いします。
    「コーヒー飲みながら・・」

    コーヒーを飲みながら・・・・・。
    【僕】 まてよ。昔、遠投オモリの考えてた時に翼があるのを試作したよね。水中ですごく飛ぶヤツがあったぞ。あれはどこにあるかいな。ほら、こんな形しているヤツ。あったやん?
    【妻】 思い出した。投げ釣りで飛行するオモリってヤツね。いろんな形を考えて、すぐボツになったヤツね。今度もどうせボツたい。

    <当時作ってみたのが下の写真>
    オモリに翼が付いてます。なんと本当に投げたら飛びます。でも着水と同時に翼に海水を受けて再び海中から跳ね上がるという失敗作です。当然釣りの仕掛けはグチャグチャです。
    当然失敗です。成功したけど失敗です。こんなのばっかり。
    (・・・でもやめられない。「ものつくり」はやっぱり楽しい・・)
    「フイルムケースでの試作」

    【僕】あれが、あんなに飛ぶ理由は何だろう?そうだ、水の抵抗が無いからだ。もともと遠投オモリとしてだから空気抵抗を考えて翼は薄い。
    【僕】・・・ということは、薄くする必要があるのか?餌木では無くなるのでは?パイプみたいな餌木にイカが抱きつくはずないかな?
    【僕】その前にパイプ形状で実際飛ぶんやろか?飛ばんやったら、これ以上考えても無駄ばい。よし作っちゃろう。材料はフイルムケースでテストしよう。

    <この時、作ったのが下の写真である。>
    (フイルムケースにオモリを付けただけです)
    「風呂場で実験」

    <パイプ形状の風呂場実験>
    【僕】よーし出来た。テストだ。とりあえず風呂場いこう。 【妻】風呂場は使用禁止やけんね。風呂に入れんとよ。
    (水中飛行結果は良好。30度程度で滑空。)
    「水中飛行する滑空エギのイメージ図」

    【僕】飛ぶことは飛ぶが、デザインが全然噛み合わない。パイプの部分は胴体にしてシッポでもつけてみるか?
    【僕】おっ。ちょっとはエビに見えてきた。よし頭を斜めにカットかな?針はシッポでなく頭に付くのか?逆なのかあ。
    おーー。・・という事は・・・。んー。まてよ。んんんーっ。
    【妻】ちょっとーうるさいよ。テレビが聞こえん。 シッ。
    【僕】よし、面白い事になってきた。また明日考えよう。
    エギデザインのパイプ形状が滑空と急上昇を繰り返す構想です
    「簡易なテスト機を作ってみました」

    簡易なテスト機を作ってみた。エビに見えるけどどうだろう?
    そんな時・・・。

    【娘】 ただいま。何作りよーと?エビやろこれ。ねーエビやろ?
    【僕】小3の娘が何の疑問も持たずにエビに見えたのか?
    【僕】穴が空いているエビなんてどこにもいないのに?
    【僕】そうか「写真」でなく「似顔絵」として見えるんだ。エビに。
    【僕】よし。なんか1個目の大きな壁を乗り越えた気がするぞ。
    【妻】たしかにエビにしか見えんね。・・・でも釣れると?
    【僕】うーーん。それは知らんっ。
    「スケルトンなデザインで試作」

    【僕】針が丁度、エビの触角って感じがするね。
    【妻】そういえば、そうやね。
    【僕】スケルトンにしたら針から伸びたピアノ線がエビの脊髄に見えん?
    【妻】あーねっ。(興味なし風)
    「水中でのグライダー重心」

    【僕】水中では重心位置が変わるみたい。なんか重心の感がハズレる。
    【妻】なんで解からんと?何回も何回も風呂場に持って行きよーやん。
    【僕】空中のグライダーとは違う。浮力が影響して感を狂わしてる。
    【僕】例えば100gの氷と10gの小石では空中では氷が重たいやろ。でも水中では小石は沈むけど、氷は浮く。飛ぶかどうかをイメージして重心決めるときには、このことがヤッカイで作るときに感覚がついてこないんだよな。
    【妻】簡単に言うと浮力が効いて難しいってことね。もっと簡単に言えんと?

    【僕】テスト繰り返さんと解らんね。いっぱい作ってみるかあ。
    【妻】それは無理やね。だってあんたには予算がないやろ。残念たい。
    【僕】 ・・・・・・・・。少しお金頂戴っ。
    「従来エギみたいに布を貼ってみた」

    【妻】餌木って布貼ってるよね。貼らんでいいと?
    【僕】貼った方が釣れるらしいよ。感触の問題かな?
    【妻】どうやって貼るとコレ?
      ※その時、あーだこーだで作ってみたのが下写真です。

    【僕】 いろいろ試作してみよう。手伝ってくれるか?
    【妻】 だれが手伝うか?おまえが一人でしろ。
    【僕】 ・・・・・・・・・。
    「半年以上、試行錯誤しながら。・・気が付くと」

    その後は、試作、試作、また試作そして試作の日々。
    半年以上、試行錯誤しながら。・・気が付くと
    いつの間にかこんなに作っていました。
    「ようやく構成もデザインも決まってきました」

    ようやく形になってきたのが下写真です。餌木用とBASS用の試作品です。
    「季節ハズレの実釣テスト」

    第1の壁は達成(水中飛行と似顔絵エビを具現化すること)
    第2の壁はどうか?
    いよいよこの段階で、釣れるどうかのテストを決断した。
    期待半分、不安半分でのテストとなった。
    ○月△日(実釣テスト:フェリーにて。)

    <相ノ島行きフェリーに乗って船員さんにに聞いた・・>
    【僕】 すみません。ちょっと聞きたいのですけど・・・・・。
    【切符の人】はい。なんでしょう。
    【僕】 イカを釣りに良くのですが、どのへんが釣れていますか?
    【切符の人】えっ。イカは今は釣れていないよ。今は無理じゃない。
    【僕】 1匹もですか?
    【切符の人】おらんもんは無理やねえ。イカ釣りですか?
    【僕】 ・・・・・。はい。一応。
    【切符の人】・・・・。
    すごく残念でしかたなかった。でも緊張感がほぐされた。
    その頃は逆走エギに対しての愛着をかなり持っていた。
    気に入っていたためあっさり否定されるのは御免でした。
    良かった。今日は釣れないのが当たり前なんだ。

    <海中で滑空するエギに感動!>
    【僕】よし。準備OK。まず足元にて確認。 ポチャン・・・。ススー。おおー。ちゃんと飛んでるみたい。 相ノ島は透明度が高いから底まで丸見えで良く解かるます。よしよし。動きはイメージ通りどころか、イメージ以上だ。
    【僕】うーーん。こうして飛行しているのを見る限り、本当にエビのようだ。自分で言うのもあれだけど、これは上出来だ。なんかワクワクする。
    (4、5回シャクリを入れてみる)
    いいぞ。ほとんど同じ場所で行ったり来たり。
    シャクリのとき、エビが跳ねた感じで違和感も無い。(ご機嫌)
    うーん魅力的だ。これで釣れるんなら魅力的だ。釣れるなら?

    <実際に海に投げてみた!>
    【僕】(ビュン・・・。ポチャリ。)軽いから心配してたけど遠投性はこのくらいだったらなんとか問題無いな。空中でも暴れないみたい。
    (ススー ススー ススー。)
    【僕】よしよし。どんどんラインを引っ張って行くぞ。(ススー ススー ススー。)おーまだ引っ張って行くと言う事は、まだ飛んでいるのだ。(スッ・・・・・)
    おっ。底に着陸したぞ。シャクリ開始だ。
     ピーーーーーー(シャクリ) ススーーーーーー(飛行中)。
     ピーーーーーー(シャクリ) ススーーーーーー(飛行中)。
     ピーーーーーー(シャクリ) ススーーーーーー(飛行中)。
     ピーーーーーー ススーーーーーー。
    【僕】驚いた。解かっていたことなんだけど実際に戻ってこない。
     ピーーーーーー ススーーーーーー。
     ピーーーーーー ススーーーーーー。
    【僕】 これは楽しい。フケたラインが引っ張られるのを見れば飛行状態がわかるんだ。これは楽しい。飛行スピードも解かる。着底もわかる。飛行中にエギが乗ったのも解かる。いろんな情報をラインの動きから情報が伝わってくる。
    【僕】日はとにかく満足だな。実際釣れるの?といった不安は、依然残るとしても十分気に入った。

    <実釣テストを続行していたら・・・!>

    (ビュン・・・。ポチャリ。)
    ピーーーーーー ススーーーーーー。
    ススーーーーーー。
    (カリカリ)
    とその時・・・・・・・
    (クーーーン)※ラインが引かれていった

    【僕】 えっ? んっ? へっ?
    なんだあ?これはイカと同じ手応えだあ。うおっイカなのか?いや、喜んではいけない。ビニールなのだ。イカはいないのだ。ビニールかワカメかなんかの海草だ。イカの手応えといっしょだが、海草の手応えともいっしょだ。イカはいないのだ。喜んだり期待してはいけない。海草なんだ。僕はその海草を、絶対バラさないように慎重に引き寄せた。意識ではビニールと思われるが、僕の本能がこれはイカかもと思ってしまっている感じだ。(カリカリカリ  カリカリ)茶色い「イカのような物体」が見えてきた。

    【僕】 おっ。「イカのような海草」が上がってきたぞ。」「まるでイカのような海草」が上がってきたぞお。イカのような。イカのような。」「おおーーーーイカだあ。イカだあ。ホントにイカか?やっぱりイカだア。」「よっしゃー。イカだアーーーー。」

    ・・・・・・慎重に吊り上げてGET。
    (この奇跡的な出来事が大間違いに気付かない原因に・・。)
    「ものづくり」としては大成功。「釣具」としては大失敗

    その後、イカ釣り専門の人に実釣テストしてもらいましたがどうやらダメらしいのです。 素人には気付けなかった大きな問題があったのです。イカは逃げる獲物には追いかけたくなるのですが、突然戻ってくると逆にビックリして逃げるそうなのです。つまり目的は完璧に達成しましたが、目的そのものがダメだったという結論に・・・。
    (涙がちょちょぎれそう・・・です。)
    そんなまぬけな結論に!でも「ものつくり」としては十分に面白い開発でした。 本当はこれが釣れるエギとして成功してたらもっと面白かったのですが。(悲)
    この開拓はいろんな人が興味をもってテストしてくれました。 「全国イカ釣り研究会様」・・・どうもいろいろ助言ありがとうございました。 「T-craft様」・・・・逆走エギのドレスアップありがとうございました。(下写真) 「○○○様」・・・・金属製逆走エギでの青物テスト。ご迷惑をお掛けしました。
    でも大失敗であるにも拘わらずコレは気に入ってます。(笑)
    「治具の紹介(アクリルパイプ切断ゲージ)」

    最後に少し製造方法を紹介して、開拓番号002の報告書を終わります。
    まずはボディーの本体であるアクリルパイプを所定の形状に糸鋸でカットします。
    上写真は糸鋸の刃を走らせるゲージとなる治具です。
    「治具の紹介(アクリルパイプ曲げ加工)」

    次はボディーはアクリルパイプなのですが、このアクリルを熱で曲げて海老形状に成型しています。
    上の写真は、ステンレスパイプで作った型に温めたアクリルを押し付けてアクリルを曲げ伸ばして成型する治具です。
    「完成です」

    終わりです。
    開拓番号002の報告書は以上です。

    ここまで読んで頂きありがとうございます。